« 【新車】フレッシャーズバス2016 | トップページ | 【任天堂】コミック工房発売3周年 »

2017年1月13日 (金)

【長崎電気軌道】脱線事故の調査結果公表

Hni_0070

 昨年(平成28年)6月の脱線事故、いまだに3号系統一部運休中の路面電車。1月13日、脱線事故の調査が公表された。長崎電気軌道のウェブサイト掲載されたPDF配布資料を要約し、原因を見ていく。
 この事故に関しては、運輸安全委員会による調査は現在も継続中である。
 1)運転と車両については異常が認められなかった。
 2)線路において次のが直接原因と推定。
 
 

車輪がクロッシング部ガードノーズ箇所に繰り返し接触したことによる変形があった。
 それにより、車輪が乗り上がり易い状態になっていた。

 原因の推定に至った事象については次の通り、
■クロッシングとガードノーズ
 【クロッシング】
 分岐箇所の異なる路線のレールが交わる箇所に敷設されるX字形状特殊なレール。鋳型を元に一体成型で鋳造される。
 【ガードノーズ】
 クロッシングの中央部にあるV字にとがった部位。
■ガードノーズの変形事象
 ○平成27年10月事故の復旧工事として平成28年5月にクロッシングを含むレール一式を交換。
 ○営業開始後の約10日間で車輪が当該ガードノーズに対して繰り返し接触、曲線の外側に向かって変形。
 ⇒よって、ガードノーズが斜めに変形したことで車輪が乗り上がり易い状態に。
■ガードノーズが変形した推定原因
 ○平成28年5月のレール交換時にガードノーズ部分の高さを約10mm 低く設計変更。
(設計変更の意図)
 ○ガードノーズ部分の摩耗が脱線原因の一つのことにより、ガードノーズと車輪が接触する位置をなるべく奥の方にする。⇒車輪との接触を緩やかにし、ガードノーズ部分の摩耗を抑制する。
 ○摩耗を抑制するためにガードノーズを低くしたところ体積が減少、車輪の接触によって変形と推定。
 この推定を踏まえ、以下の事故対策を施すとのこと。
Hni_0072

■当面の対策
 ○点検巡視作業の強化
 ○工務課・車両課・運転課の合同点検確認(報告書では立哨)
 事故発生した分岐箇所および類似箇所である西浜町・入江町・長崎駅前の各分岐について月1回実施する。
  ◆軌道の変状、車両の挙動・動揺。
  ◆運転速度・操作。
  ◆その他の異常。
■恒久的対策
 ○クロッシングの設計変更
  ◆車輪の進入角を車輪とガードノーズの接触を軽減させる設計変更。
  ◆ガードノーズの高さも従来の設計に戻し、乗り上がりに対する安全性をさらに向上。
■曲線半径の変更
 現行の20m から35mへ変更し安全性を向上。
■試運転による安全性の確保
 対策工事完了後、
  ○台車のみの走行試験
  ○営業時間外での試運転
  ○営業時間中の試運転
 と段階を踏みながら総合的な安全性を検証。 試運転では車輪の走行状態等を動画で記録し、詳細な検証も行う。
■運輸安全委員会の調査結果
 調査結果がとりまとめられた際は、調査結果を踏まえて必要な追加検討を実施し、更なる安全確保に努める。

■運行再開までの日程
 現在、予定されている運行再開は、平成29年11月頃を予定している。変更される場合もある。
 以上、報告書をまとめた。今後、行政と警察を含めた協議が進められ、軌道等の改修が行われる見通しである。進捗を追っていきたい。


« 【新車】フレッシャーズバス2016 | トップページ | 【任天堂】コミック工房発売3周年 »

ほーりーのバス情報」カテゴリの記事