« 【カシオ】往年の電子文具 ポケットワード PW-1000 | トップページ | 【長崎電気軌道】開業百周年広告電車 »

2015年7月 1日 (水)

【カシオ】往年の電子文具 カシオワード HW-600

 昭和62年ごろから、液晶画面が小さなポータブルワープロの一部の機種にDinプラグ介して、テレビのビデオ入力を使い、家庭用のテレビをディスプレイにする機種が、確認した範囲でシャープ、リコー、それにカシオから発売されていました。
 その中、カシオワードHW-600を紹介します。
 会社が自己啓発としての某大学と提携した通信教育にワープロがあり受講、テキスト代込みで約35,000円。テキストはFD付きワープロと書いていました。紹介する機種は、カセットテープに保存するものでした。残念ながら、実機は故障、リサイクルに出してしまいました。ほぼ同じ外観、系列のHW-620JSの写真をご覧ください。

Hw620js

【機種の特徴】
 液晶2行表示 12×2行
 電源 AC/DCアダプタ,単一乾電池4本
 はがきフィーダ同梱
 別売り:イメージリーダ,毛筆体ROMカード,16KBメモリカード
 ビデオ出力によりテレビに編集画面を出力。
 文書容量:1600文字
 外部記憶:カセットテープ,別売りRAMカード

 この機種は、はがき専用プリンタ《ポストランド→プリン写ル》の元祖と思われる電子文具です。テレビ接続時、住所録に入力するとはがきの宛名書きをイメージした像が表示されます。
 文字表示は、ディスプレイ用の16ドットフォントを使わず、印字用24ドットフォントを圧縮表示させ、コストダウンを図ったと考えられます。この手法は、現在所有しているHW-955の第二水準の漢字表示の印字用フォントを圧縮させて表示させる手法、登録した外字を表示させるときに用いられています。文字がつぶれて表示させることから、24ドットフォントを表示させる拡大表示がありました。

 本体容量は1600文字と少なく、別売りのメモリカードにて容量拡張します。数千円と高額でした。メモリカードは文書保存にも使えます。ただし、容量拡張と外部記憶には同時に使えず、カードスロットも1つしかないために、本体文書容量以上の文書を毛筆体カード使って印刷ができません。
 イメージリーダとメモリーカードがセットになっており、カードが1枚しかない場合、文書拡張、外部記憶に使った場合、いったん消去して使う必要がありました。

 印字に関しては、7色カラー印字対応。カラー絵文字が内蔵されていました。熱転写リボンに、赤、青、黄色、緑などの7色のリボンを交互に配置したもので、印刷仕方によっては無駄になることもありました。それでも、カラーイラストを印字したときに、思わずすごいといったものです。当時は、インクジェットでフルカラーかつ、高速で大量に印刷できるなど、夢の話でした。

 テレビ端子につながなくとも、テレビ出力をさせているためか、Z80CPUには負担が重かったようです。変換、カーソル移動、画面遷移がとても思った記憶があります。

 

HW-600系は、その後、イメージリーダ、メモリカード、ビデオ出力廃止され、その代わり、毛筆体、郵便番号辞書内蔵、文書容量10,000文字に拡張された、実用的なポータブルワープロとして、平成5年のHW-670迄販売されていました。その後、ポストランドとワープロ専用機のポストワードに形を変え、少し時間をおいて、プリン写ルへと進化しています。

« 【カシオ】往年の電子文具 ポケットワード PW-1000 | トップページ | 【長崎電気軌道】開業百周年広告電車 »

電子文具」カテゴリの記事